サンプリング定理とUV cutoff
物理の人が、サンプリング定理をimplicitに使っているよって話。
sampling theoremの主張は、「連続な信号をフーリエ変換した時に、ある波数以上の成分がゼロなら、その信号は適当な間隔以上の離散的なサンプル点だけで表しても、元の連続な信号を再現できる」というものです。
フーリエ空間でcutoffを入れた時に、実空間とフーリエ空間の関係は以下のようになります。
- 連続かつ、定義域が非有界の実空間(フーリエ変換する前の空間)をフーリエ変換すると、連続・非有界なフーリエ空間に変換されます。
- 実空間が離散・非有界な時、フーリエ空間は連続・有界に(UV cutoff)
- 実空間が連続・有界な時、フーリエ空間は離散・非有界に(IR cutoff)
- 実空間が離散・有界な時、フーリエ空間は離散・有界に(UV+IR cutoff)
上の関係のUV cutoffを入れた場合は、sampling theoremですねって話でした。